診療案内|奈良県奈良市の歯科・矯正治療|西大寺 高橋矯正歯科

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診療案内

初診と検査

初診では治療に適した時期かどうかを判断し、適する時期であると判断した場合は一般的な資料採取のための検査と顎関節検査を行います。レントゲン写真、口腔内写真などを撮影し、咬合器という器具に患者さまのお口の模型を装着し、噛み合わせや関節の位置を確認します。

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その後、さらに複数の検査機器を使用して、顎関節の亜脱臼や、顎を三次元的に見た上で骨の異常やずれがないかを確認します。

顎を検査するのは、もし顎にずれがあった場合、そのまま矯正を行っても、数年のうちにせっかく行った矯正が無駄になるほどのずれが生じる場合があるからです。

顎関節に痛みがある、口が開けにくいといった症状があれば、顎関節症の可能性があります。顎関節症は下顎の関節のずれによって起こります。もし顎関節症であった場合はスプリント治療を行って下顎を正しい位置に戻します。

スプリント治療

顎関節のずれがあった場合、スプリント治療で安定的な位置に戻します。スプリント治療は、上顎に適した硬さで作られた「スプリント」という透明なマウスピース状のものを装着して行います。

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スプリントは、基本上顎の歯に装着します。食事の時は、下顎の歯とスプリントで噛み合わせることになります。これを2~3週間に1回チェックや確認を行いながら、6ヶ月~1年間続けます。装着を始めて少しすると顎のだるさや筋の張り、痛みなどを感じるようになりますが、これは改善の兆しで、その状態を過ぎて安定したらスプリントを外すタイミングが来ます。矯正治療の前にこれだけの時間を使うことをストレスに思われるかもしれませんが、この工程を惜しむときちんとした矯正はできません。

むしろ顎関節のずれを無視して矯正治療を始めることは、顎関節症の悪化に繋がる場合もあることを知っていただきたいと思います。

顎関節に問題がなければ、そのまま矯正治療に入ります。また、外科矯正治療の併用が望ましいと診断される場合もあります。

装置を入れている期間

歯科医院としては矯正期間をできるだけ短くしたい、という思いがあります。装置を付けていることでブラッシングのしにくさから虫歯のリスクが上がりますし、患者さまにとってのストレスもあるからです。そのため当院は、比較的歯が動きやすい、ワイヤーブラケットを表側に装着する方法を基本としています。

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とはいえ、成人されている方の歯を動かすには、ワイヤーブラケットを使った矯正でも1年半~2年程度の時間を要します。ご希望によって目立たない矯正装置を用意することはできますが、歯を動かす期間は長くなる場合があることをご了承ください。

矯正を行っている期間中は定期的に通院していただくなど手間も発生します。しかし、しっかり続けて歯並びと噛み合わせを適した状態にすることで、見た目の改善とともに健康的な口内環境を手に入れることができます。

装置を付けた状態でのブラッシングの仕方は丁寧に指導いたします。期間中は当院も全力で治療にあたりますので、一緒に頑張りましょう。

外科矯正治療について

検査結果によっては外科矯正治療をおすすめします。「顎変形症」の治療の場合は保険の範囲となるので、先に自由診療としていただいた費用はお返しします。外科矯正を行う場合は、連携する歯科口腔外科を受診していただく必要があります。

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手術だから傷が目立つのではないかと不安に感じる方もいらっしゃいますが、口の中を切るので外から見てわかるような傷はできませんし、口の中にもほとんど残りません。ただし手術後2ヶ月程度は顔が腫れることがあります。腫れ具合は個人差があるので、どの程度とはお伝えしにくいのが実情です。

また、外科矯正には術前矯正、術後矯正という工程があります。術前矯正で歯を規則正しく並べ、術後矯正で細かい調整を行います。歯科医師の繊細なテクニックと経験が問われる、とても重要な工程です。手間が多いと感じる方もいらっしゃるでしょうが、この工程をしっかり行うことが、後戻りしにくい、美しい歯並びと正しい噛み合わせに繋がるのです。